苦しい時は逃げてもいい

うつで苦しい。

もう治らないかもしれない。

どうしたらいいかわからない。

もう2度と元気になることはできない。

もう耐えきれない。死んだ方が楽。


うつの最も底で真っ暗闇の中にいる時、

何とかしようともがけばもがくほど、

底なし沼のように苦しみの深みにはまっていく。


それはよくあることであるし、

1人で抱え込んで孤独を感じたり、寂しさに押しつぶされそうになる。



特に上京をしているなどで1人暮らしをしている場合、

それはとても感じやすいかもしれない。


街を歩けば人、人、人。

楽しそうにしている人もいたり、カフェでパソコンで仕事をしている人も。


こんなに世の中に人はたくさんいるのに、私はひとりぼっちで。

周りの人は目の前の仕事に取り組んでいるのに、私は何にもできない。


より一層深い闇の中に埋没していく。

もがいて何とか這い上がろうとしていくことが必要な時期があるかもしれないが、

そんな時は逃げていい。

「つらい、苦しい」に任せて、心が少しでも楽になる方に進んでいけばいい。


私は海沿いの街で育ち、嫌なことがあると海を眺めてぼーっとして、

1人の時間を過ごして癒されて、明日も頑張ろうと思いながら過ごしていた。


少し疲労もあったので、潮の香りに癒されようと逗子まで海を見に行った時のこと。



確かに海。波の音。潮の香り。海を感じることはできた。


でも何かが違う。


私がいつも見ていた日本海の様な穏やかさ、荒々しさはなかった。

そして大自然である海原に包まれる様な感覚、懐かしさにホッと安心するような感覚がなかった。

遺伝子レベルで喜び、癒されているような感覚がなかった。


とても感覚的な話であるが、

同じ【海】でも全く違うものであった。



うつで苦しい、死にたい、もう頑張れない時。

逃げたらいいといっても、どこに逃げたらいいのだろう。

逃げようと思っても、そこまでの気力が湧かなかったりすることもあるだろう。


ただ場所や記憶の力は偉大である。

少し億劫な気持ちはあるかもしれないが、

自分が懐かしく思ったり、安心できると思ったり、何もしないでいられる場所にひきこもるということも大切なのだ、と再確認させてもらった。


「うつを何とかしなきゃ」と思うのは当然。

でも、まずボロボロな体、心を少しでも癒してからでも遅くはない。

人生は長い、今がつらくても、まだ未来がある。

地中に埋められた種のように、芽吹くまでの時期かもしれない。


時には逃げて、ゆっくりひきこもるだけひきこもってから、再出発してからでもいい。

みんな一緒じゃなくて、あなたはあなたらしい人生を送ればいいんだから。

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